いくたび

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芸術の町、井波で一人旅。「第2のふるさと」で美しい彫刻を堪能。

富山県南砺市にある「木彫刻のまち 井波」。町を歩けば様々なところに彫刻作品を見ることができます。井波彫刻の始まりは、1930年に建立された瑞泉寺。1763年に火災で燃えてしまったお寺の再建に尽力した4名の大工が、その技術を伝えたそうです。
そんな町に、未来の地域づくりに繋がる活動をする「地域ものがたるアンバサダー」として訪れたいけはたさん。何度も通いたいと思うようになった理由をお伺いしました。
富山を訪れたきっかけを教えてください。
JR西日本さんが募集していた「地域ものがたるアンバサダー」に応募したことでした。そこで訪れた場所が富山県南砺市にある木彫刻のまち井波。もともと芸術が好きだったので、町のいたる所にある彫刻に強く惹かれました。歩いていると木の音が響いてくるような静かでしっとりとした雰囲気に包まれて、何度でもまた来たいと思う場所になりました。
井波の人の魅力を教えてください。
井波への愛が強い人たちばかりだと感じます。自分たちが楽しみながら、外からも人を呼ぼうと様々な活動をしています。その一つでもある「テラまち雑貨店」。彫刻師さんが注文を受けてから一つずつ作るアクセサリーもあります。たくさんの愛が詰まった空間でくつろぎながら、お店の人に井波の歴史を聞いてみるのもいいかもしれませんね。
瑞泉寺はどんな場所ですか?
井波彫刻の始まりの場所である瑞泉寺は、彫刻師さんにとっても特別な場所。生きている間に自分の作品をここに残せることは、ものすごく名誉のあることです。そのため選ばれた人は魂を込めて一世一代の作品を収めています。だからこそ、扉の模様や柱の一本一本まで、余すことなく全てを見て回りたい。一度来ただけでは時間が足りませんね。
井波の街並みを教えてください
古い建物が多く連なり趣があります。ですが内装は新しくておしゃれなお店も多く、景観を壊さずに新しく生まれ変わって行く様子は、見ているとワクワクします。2月にオープンしたばかりの「NAT.BREW」も、以前訪れた時には古い空き家でしたが、今ではネオンの光る素敵なクラフトビール屋さんになっていました。新しくできるカレー屋さんも楽しみです。
井波で過ごす好きな時間について教えてください。
たくさんの造形美を、じっくりとなめるように眺めている時間が何よりも好きです。美術の中でも伝統工芸には特に興味がありました。昔は暗い部屋に明りを灯して一人黙々と彫り進めていたのだろうかと、込められた想いや姿を想像して胸の奥が熱くなります。彩色されていないはずの木が鮮やかに見えるのは、井波彫刻の不思議な魅力ですね。
都心ではできない体験はありますか?
制作の様子を彫刻師さんに聞いたり、実際に工房を見学したりすることができるのは、彫刻のまち井波ならではの貴重な体験だと思います。継承が危ぶまれている伝統技術をどうやって残していくのか、井波に来れば職人さんから話を聞くこともできる。美しい芸術を肌で感じられる素晴らしい町です。小さな頃から芸術が身近にあるのは羨ましいですね。
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