いくたび

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掘れば掘るほど魅力が湧き出て、何回も足繁く通いたくなる場所。それが第2のふるさとにしたくなるまち。

北海道の東部、道東の中心に位置する弟子屈(てしかが)町。摩周湖、屈斜路湖、川湯温泉などで有名な弟子屈ですが、その圧倒的な大自然と豊富な温泉に惹かれ、近年では移住者も増えているそうです。
そんな弟子屈から「“挑戦状”を受けている感じがする」というりょうさん。旅のサブスク『HafH(ハフ)』の共同創業者であり、日本ワーケーション協会・顧問も務めるりょうさんは国内外を問わず飛び回っています。そんなりょうさんが、何回も足繁く通いたくなる第2のふるさと弟子屈の魅力とは?
弟子屈に通い始めたきっかけを教えてください。
北海道自体には何度も通っていましたが、弟子屈を知ったのは2年ほど前。仕事の関係で訪れたのが最初です。正直、驚きました。「世界中、どこに行ったらこんな景色が見られるのだろう?」という自然が至るところにあったんです。屈斜路湖のほとりにある「コタンの湯」では目の前に白鳥たちが。白鳥と喋りながらお風呂に入れるなんて、最高すぎますよね(笑)。
弟子屈の自然以外に感じる魅力は?
弟子屈に住んでいるアイヌの方からも多くの学びを受けています。果てしない大地で冬を越す人々の歴史や文化には、厳しさもあり、僕には新鮮に映ります。そして、話していると「村を作る」「ものを持つ」などの所有概念がないことに気づきます。自然も含めてみんなのものとして用意されている、つまりシェアリングです。所有の時代と言われる今、ものを持つことだけが豊かさではないと教わりました。
摩周湖や屈斜路湖などの湖が有名ですよね。
そうですね。有名なのは摩周湖ですが、屈斜路湖も本当に美しい湖。毎回見せる表情が違います。なんというか朝ドラのヒロインのようなピュアで親近感のある湖で…。美幌峠から「おーっす!」と声をかけたら「おかえり〜!帰ってきたんだね!」と笑顔で迎えてくれるという感じです。SUPをするもよし、湖畔でワーケーションするもよし、露天風呂に入るもよし。最高です。
都心からのアクセスはいかがですか?
弟子屈への移動は、実はそこまで大変ではないですよ。羽田空港から女満別空港は約2時間、そこから車で約1時間半。それも「前向いて走るだけ!」という道で、見える景色が絶景だからドライブが苦にならない。途中で降りて「あー!北海道来た〜っ!」と、思いっきり深呼吸するのも醍醐味。そして、北海道は雪道に対する整備もできているので、冬でもそこまで不安はないですね。
弟子屈での好きな過ごし方を教えてください。
僕は基本的にワーケーション目的で行っているのですが、何を楽しみたいかというと「余白」です。与えられたものや予定をこなすのではなく、隙間時間の中で、何かを自分で見つけて選んでいく。人や自然とつながるためにも必要なのりしろ、それが「余白」。地元の人に「今日ご飯行く?」と言われて「行きます!」と即答できる。そこで生まれる、新しい発見や出会いを楽しみにしています。
弟子屈で感じる人の魅力を教えてください。
今、弟子屈は少し若い世代が元気です。民放のアナウンサーを辞めて地域おこし協力隊となった川上くんもその一人。彼との縁もあり、たくさんの弟子屈の人とのつながりも生まれました。僕にとっては、何か、弟子屈から挑戦状を受けているような感じがするんです。もっとこの魅力を知りたい、掘りたいと。何よりもワクワクするんですよね。そんな町は数ある旅先の中でも片手の数ほどしかありませんね。
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