山梨県北杜市で実践。平日は会社員、週末はブルーベリー畑オーナーに!
「田舎暮らしがしたい」と考えていたしゅうへいさんは東京での仕事の都合もあり、「移住ができなくても畑を持ちたい!」と一念発起。妻のじゅんこさんを説得し、2020年春に大好きな山々に囲まれた山梨県北杜市の畑を借りることに。無農薬のブルーベリー摘み取り農園にすべく、通うこと約2年。
「都心に暮らしながら、畑を持つ」東京と第2のふるさと北杜市で、このスタイルを実践している二人に、畑とのストーリーをお伺いしました。
「都心に暮らしながら、畑を持つ」東京と第2のふるさと北杜市で、このスタイルを実践している二人に、畑とのストーリーをお伺いしました。
北杜市に畑を持ったきっかけを教えてください。
昔から里山暮らしに憧れていました。でも、東京での仕事を辞めるわけにはいかないと悩んでいた際、オーストラリアでのワイン作り体験で感じた自然の魅力と楽しさを思い出したんです。「移住ができなくても畑を持ちたい!」と考え、妻を説得。各地の自治体に連絡した結果、縁があり、2020年の春に、北杜市に畑を借りることができました。
北杜市に通い初めて、変化はありましたか?
有機無農薬農法でブルーベリー畑に挑戦していて週1、2回のペースで来ています。当初は近所の方から「東京から通えるのか?」と心配されましたが、今では畑に来ると声をかけてくれます。野菜のお裾分けをいただくことも。ようやく20種類ほどのブルーベリーが育ってきて、来年には摘み取りが開始できそうです。畑が生きがいになっています。
四季折々の自然の中に感じる魅力は?
無農薬の草生栽培をしているからこそかもしれませんが動物も植物も共生していると感じます。春にはかわいい雑草たちが芽を出して「冬が終わった!」と起き出す。夏にはカエルと目が合う。食物連鎖をこれほど身近に感じたのは初めてかもしれません。食べること、生きることに対して「ありがたい」と心から思えるようになりました。
好きな景色やスポットを教えてください。
何と言っても、富士山、南アルプス、八ヶ岳が一望できること!山を眺めながら畑の真ん中でお弁当を食べるのは至福の時です。市内にある道の駅も魅力的!新鮮さや生産者の顔が見えることももちろん、並んでいる野菜を見ているだけで季節を感じられます。都心にいるだけでは気づけなかった「食」に対する良い意味での気づきも生まれました。
北杜市での好きな過ごし方を教えてください。
畑を借りて1年ほどは耕作、植え付けなどで精一杯でしたが、徐々に畑作業にも慣れ始めた頃、妻と北杜市内のキャンプ場へ行ってみました。日帰りでの畑作業は体力的にも大変なので、自分一人で行くことが多かったですが、2泊3日のキャンプの中1日が畑作業というリズムは妻と共に楽しむことができました。地産地消のキャンプ飯も最高でした!
考え方に変化はありましたか?
一番は収穫の喜びを知ったことです。休日に車で1時間半くらいかけて畑に来ていますが、通うことが苦だと思ったことはありません。夏は草刈り、冬には剪定と追肥などやることはたくさんありますが、以前より健康的になりました。苗木から育てたブルーベリーに実がなったときには感動しました。地元の方も喜んでくれましたよ。